東京近郊の畳選びで失敗しない3つのポイント|種類・サイズ・業者選びの完全ガイド

# 東京近郊で畳を選ぶなら知っておきたい3つのポイント

## ポイント1:畳の種類を理解して、自分の暮らしに合ったものを選ぶ

畳には大きく分けて3つの種類があります。まず「天然い草畳」は、昔ながらの素材で作られたもので、独特の香りと温かみが特徴です。い草は湿度を調整する機能があるため、夏は涼しく冬は暖かく感じられます。ただし、色が時間とともに変わることと、定期的なメンテナンスが必要という点が考慮事項です。

次に「化学素材畳」があります。これはポリプロピレン※1などの素材を使用した畳で、耐久性に優れ、ダニやカビが発生しにくいという利点があります。小さなお子さんやペットがいるご家庭では、この選択肢が人気です。色も豊富で、インテリアに合わせやすいのも魅力です。

最後に「和紙素材畳」は、和紙を特殊加工した表面材を使用しています。天然い草の風合いに近いながら、耐久性と機能性をバランスよく備えています。価格帯は天然い草と化学素材の中間程度で、「いいとこ取り」を求める方に適しています。

東京近郊の住宅は洋風化が進んでいますが、和室を大切にされている方も多くいらっしゃいます。ご自身のライフスタイルと予算を総合的に判断して、最適な種類を選ぶことが重要です。

## ポイント2:畳のサイズと間取りへの対応を確認する

意外と知られていないのが、畳のサイズが地域によって異なるという点です。東京を中心とした関東地方で一般的な「江戸間」※2は、標準サイズが約176cm×88cmです。ただし、東京でも古い建物では別のサイズが使用されている場合があります。

新しく畳を購入・補修する際は、必ず現物のサイズを測定することが大切です。数センチの誤差でも、部屋に収まらなくなる可能性があります。自分で測定が難しい場合は、信頼できる畳職人に計測を依頼するのが安心です。

また、東京近郊は建て替えや改築が頻繁に行われる地域です。新築時には最新の標準サイズを使用するケースが多いですが、数十年経った家屋では異なるサイズが使用されているかもしれません。補修する際は「部分的に合わせるのか、一室全体で統一するのか」といった計画も立てておくとよいでしょう。

## ポイント3:信頼できる業者選びと価格相場の把握

畳の補修・交換は、単なる商品選びではなく、職人の技術力が大きく影響する作業です。東京近郊には多くの畳専門店がありますが、すべてが同じ水準とは限りません。

価格相場としては、東京近郊で天然い草の新規敷き込みは1帖※3あたり10,000円~15,000円程度が目安です。化学素材であれば8,000円~12,000円、和紙素材は12,000円~18,000円が一般的です。ただし、特殊加工や高級素材を選ぶと、さらに高額になることもあります。

業者を選ぶ際は、複数店舗から見積もりを取得し、価格だけでなく以下の点を確認しましょう。施工実績が豊富か、アフターサービスはあるか、丁寧な説明をしてくれるかなどです。口コミサイトやGoogleレビューで、実際のお客さんの評価を参考にするのも有効です。

また、急ぎの修理は割増料金がかかる場合があります。事前に余裕を持って相談することで、コストを抑えられる可能性も高まります。信頼できる業者との長期的な関係を築くことで、万が一のトラブル時にも適切に対応してもらいやすくなります。

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※1 ポリプロピレン:プラスチックの一種で、耐久性と耐水性に優れた素材
※2 江戸間:関東地方で標準的に使用されている畳のサイズ規格
※3 帖(じょう):畳の面積を示す単位で、1帖は1枚の畳のサイズを指す