東京近郊の畳選びで失敗しない!素材・補修・店選びの3つの必須ポイント

# 東京近郊で畳を選ぶ際に知っておきたい3つのポイント

## ポイント1:畳の構造を理解して自分のニーズに合った選択をする

畳は見た目以上に複雑な構造をしています。表面の「い草」部分と、その下の「床材」部分で構成されており、この組み合わせで耐久性や価格が大きく変わります。

東京近郊でよく見かけるのは、い草の品質で分けられた複数のグレードです。最も一般的なのが中国産のい草を使用した畳で、価格が手頃で入手しやすいという特徴があります。一方、熊本産や岡山産といった国産のい草は香りが良く、耐久性に優れていますが、価格は高めになります。

床材についても重要です。わら床※1という伝統的な素材は保温性と通気性に優れていますが、かなり重いため、湿度が高い環境での劣化リスクがあります。これに対してポリスチレン床材や建材床材※2は軽量で湿気に強く、小さなお子さんがいるご家庭や、ペットを飼われている方に人気です。

自宅の環境や予算、使用頻度を考慮して選ぶことが大切です。「長く使いたい」「香りを重視したい」という方には国産い草とわら床の組み合わせ、「お手入れを簡単にしたい」「湿度対策が必要」という方には建材床材がおすすめです。

## ポイント2:畳の補修と張り替えのタイミングを見極める

畳は劣化の程度によって、対応方法が異なります。費用を抑えるためにも、適切なタイミングで適切な方法を選ぶことが重要です。

表面のい草部分だけが傷んでいる場合は「表替え※3」で対応できます。これは表面を新しいい草に交換する作業で、費用は畳1枚あたり6,000円~15,000円程度が相場です。東京近郊の多くの畳店では1~2週間で完成します。

もし床材(下地)まで傷みが進んでいたり、畳全体がへこんだり、カビが生えたりしている場合は、「畳の入れ替え」を検討しましょう。これは新しい畳に交換する作業で、1枚あたり15,000円~30,000円程度の費用がかかります。ただし、一度にすべての畳を交換する必要はなく、傷みが進んでいる部屋だけから始めるという選択肢もあります。

一般的に、畳は毎日使用する環境では3~5年で表替えが必要になり、10~15年で入れ替えが必要になるとされています。定期的に状態をチェックし、プロの畳職人に相談することをおすすめします。

## ポイント3:東京近郊で信頼できる畳店を見つけるコツ

最後に重要なのが、施工を依頼する畳店選びです。適切な店選びが、完成度と満足度を大きく左右します。

まず確認すべきは、実績と専門知識です。地域に根ざした畳店で、数十年の営業歴がある店舗は、様々な事例に対応してきた経験があります。東京近郊には古い家屋も多いため、そうした経験は非常に貴重です。

次に、現地での丁寧な診断です。良い畳店は、事前に自宅を訪問して、床の状態、湿度環境、使用条件などを詳しくヒアリングします。その上で、複数の選択肢を提示し、メリット・デメリットを説明してくれます。見積もり時に曖昧な説明をする店舗は避けた方が無難です。

また、アフターサービスも確認しましょう。施工後に不具合が生じた際の対応や、定期メンテナンスの相談が気軽にできる店舗は、長期的なお付き合いができる信頼できるパートナーです。

東京近郊は競争が激しいため、複数の店舗から見積もりを取り、価格だけでなく対応の丁寧さや説明の分かりやすさで比較することをおすすめします。

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※1 わら床:藁を圧縮して作った床材で、昔ながらの畳に使われています
※2 建材床材:木質繊維やポリスチレン素材を使った現代的な床材です
※3 表替え:表面のい草部分を新しいものに交換する修復作業のことです