畳選びで失敗しない!東京近郊での種類選び・補修判断・業者選びの3つの極意

# 東京近郊で畳を選ぶ前に知っておきたい3つのポイント

## ポイント1:畳の「種類」を理解することが最初の一歩

畳を補修や購入する際、まず理解すべきは畳には複数の種類があるということです。一般的に東京近郊で見かける畳は、大きく「本畳」と「建材畳」に分かれます。

本畳は、い草※1を使った伝統的な畳で、天然素材ならではの風合いと香りが特徴です。い草には空気を浄化する作用があり、湿度調整機能も優れています。しかし、日焼けしやすく、数年で色が変わることを覚悟する必要があります。予算的には1枚あたり10,000円~20,000円程度が目安となります。

一方、建材畳はポリプロピレンやウレタンフォームなどの化学繊維を使用した製品です。耐久性に優れ、カラーバリエーションも豊富で、お手入れが簡単という利点があります。本畳よりも安価で、1枚あたり5,000円~10,000円程度が相場です。ただし、天然素材の風合いを求める方には向きません。

東京近郊では、新築や洋風の家に合わせて建材畳を選ぶ方が増えていますが、日本家屋の雰囲気を大切にしたい場合は本畳をお勧めします。自分のライフスタイルや住まいの特性に合わせて、どちらが適しているか判断することが重要です。

## ポイント2:「補修」と「張り替え」の判断基準を知る

次に重要なのが、現在の畳をどうするべきかの判断です。業者に相談する前に、自分である程度の判断ができれば、費用を無駄にすることはありません。

一般的に、畳の表面だけが傷んでいる場合は「表替え」という補修方法があります。これは畳の芯の部分はそのままで、上の表面部分だけを交換する作業です。費用は1枚あたり4,000円~8,000円程度と経済的です。日焼けやこすれで色が褪せている、小さな穴が開いているなどの場合は、表替えで充分改善します。

しかし、畳全体が沈み込んでいる、カビが生えている、古い畳から異臭がするといった場合は、芯の部分から傷んでいる可能性が高いため、「全面張り替え」が必要です。この場合は1枚あたり8,000円~15,000円程度かかります。

判断に迷う場合は、信頼できる畳職人に実際に見てもらうことをお勧めします。東京近郊には技術の高い職人が多くいますので、相談だけであれば無料という業者も存在します。自分の判断だけで補修内容を決めず、プロの意見を参考にすることで、最適で経済的な選択ができます。

## ポイント3:購入先選びで「信頼」と「アフターサービス」を重視する

最後に、畳を購入する際の業者選びについてお話しします。東京近郊では、大型建材店、ホームセンター、地元の畳屋など、様々な購入先がありますが、それぞれ異なる特性があります。

大型建材店やホームセンターは価格が安く、選択肢が豊富なのが魅力です。しかし、施工品質にばらつきがあることや、施工後のトラブルに対応してもらいにくい場合があります。

一方、地元の畳屋は、測定から施工、アフターサービスまで一貫して対応してくれるメリットがあります。何か問題が発生した場合も、すぐに相談できる安心感があります。また、職人の技術レベルが高く、細かな要望にも応じてくれることが多いです。

重要なのは、単に価格だけで判断するのではなく、対応の丁寧さ、施工実績、保証内容などを総合的に考えることです。口コミサイトやGoogleレビューで評価を確認したり、実際に問い合わせて対応の良さを感じたりすることで、信頼できる業者を見つけることができます。

東京近郊は競争が激しいエリアなので、複数の業者から見積もりを取ることも効果的です。比較することで、相場を理解し、より良い条件で畳を購入することができるでしょう。

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※1 い草:畳の表面に使う植物で、独特の香りと空気浄化機能を持つ天然素材