東京近郊の畳選びで失敗しない！種類・補修時期・業者選びの3つの必須ポイント

# 東京近郊で畳を検討する方へ。押さえておきたい3つのポイント

## ポイント1：畳の種類を知ることが最初の一歩

畳を補修や購入する際、まず知っておきたいのが「畳の構成」です。畳は大きく分けて3つの層からできています。一番上の「表面（ひょうめん）」は、い草という植物を編んだもので、ここが色や香りを左右します。中間の「芯材（しんざい）」は畳の厚みを出す部分で、昔ながらの「わら芯」と、現代的な「建材系芯材」の2種類があります。一番下は「裏面」という構成になっています。

東京近郊で特に多いのは、新しいマンションやアパートに使われる建材系の芯材です。これはわら芯より湿気に強く、虫がつきにくいというメリットがあります。一方、わら芯は独特の香りと調湿性※1が特徴で、「本物の畳らしさ」を求める方に好まれます。表面のい草も、染める方法によって色が変わり、薄い黄色から濃い緑まで様々です。補修時には、現在の畳がどの種類かを把握することが、満足度の高い仕上がりにつながります。

また最近は「縁なし畳」や「小さいサイズの畳」など、洋風インテリアに合わせた製品も増えています。従来の和室以外での活用を考えているなら、こうした選択肢も視野に入れると良いでしょう。

## ポイント2：補修・替え時期を見極めるコツ

畳の寿命は使用環境によって異なりますが、一般的には表面が色褪せたり、表地が擦り切れ始めたら「表替え（おもてがえ）」を検討する時期です。これは表面のい草部分だけを新しくする作業で、比較的コスト抑制ができます。東京近郊の賃貸住宅では、退去時に「表替え」で対応できるケースが多いです。

一方、芯材が湿ったり、畳全体がへこんだり、歩くときに沈み込む感覚がある場合は「畳替え（たたみがえ）」の段階です。この場合、畳全体を新しいものに交換する必要があります。湿度が高い東京近郊の気候では、特に1階の和室や窓の近くで傷みが早い傾向にあります。

補修のタイミングを逃すと、フローリングへのダメージにもつながる可能性があります。定期的な点検と、プロの職人による診断を受けることをお勧めします。多くの畳店では無料で状態を確認してくれるので、迷ったら相談してみましょう。

## ポイント3：東京近郊での購入・補修時の判断ポイント

東京近郊で畳の補修や購入を決めるなら、「地域の畳店」と「大型チェーン店」の特徴を理解することが大切です。地域密着の畳店は、きめ細かい対応と、その土地の気候に合わせた材料選びが強みです。また、職人の技術を直接確認でき、細かい要望も反映しやすいという利点があります。

一方、大型チェーン店は価格競争力と施工スピードが魅力です。複数の支店があり、アフターフォローも統一されています。予算が限られている場合や、急ぎの場合には選択肢になります。

重要なのは「複数の店で見積もりを取る」ことです。同じ「表替え」でも、い草の質や施工内容で価格は大きく変わります。東京近郊は市場競争が活発なので、納得いくまで比較検討できるのは消費者にとって有利な環境です。

また、季節による価格変動も意識しましょう。新年度や引越しシーズンの春先は繁忙期で、工期が延びることもあります。余裕を持って相談することで、より良い条件を引き出せる可能性があります。

※1 調湿性：室内の湿度が高いときに湿気を吸収し、低いときに放出する性質のこと