年末大掃除で蘇る!襖の建付け調整と畳メンテナンスで叶える和室の極上くつろぎ空間
襖の建付け調整:年末大掃除と同時に行う動作改善術
1. 襖の状態チェックと清掃
年末の大掃除シーズンは、襖の建付け調整に最適な時期です。まずは襖の状態をしっかりチェックしましょう。埃や汚れが溜まっていると、スムーズな開閉を妨げる原因になります。
襖の表面を乾いた布で丁寧に拭き、レールや溝にたまった埃も取り除きます。この作業は、大掃除の一環として行うことで、効率的に家全体をきれいにすることができます。
特に注意が必要なのは、襖の下部です。ここに埃や小さなゴミが溜まりやすく、開閉時の引っかかりの原因になります。掃除機のノズルを使って、しっかりと吸い取りましょう。
2. 襖の歪みと隙間の調整
襖に歪みや隙間がある場合、建付けの調整が必要です。これは、襖を外して行う作業になりますが、大掃除の際に一緒に行うことで、普段手の届きにくい場所も徹底的に掃除できるメリットがあります。
襖を外す際は、上部を少し手前に傾けながら持ち上げるようにします。外した襖は平らな場所に置き、歪みがないか確認します。歪みがある場合は、優しく反対方向に力を加えて調整します。
隙間の調整は、襖の框(かまち)※1と鴨居(かもい)※2の間に調整用の薄い板や紙を挟むことで行います。これにより、襖の動きがスムーズになり、隙間風を防ぐことができます。
※1 框(かまち):襖や障子の縁を構成する木材
※2 鴨居(かもい):襖や障子を上部で支える横木
3. レールと戸車の点検・調整
襖がスムーズに動かない原因の多くは、レールや戸車(とぐるま)※3の不具合にあります。大掃除の際に、これらの部分も重点的にチェックしましょう。
レールに曲がりや破損がないか確認し、必要に応じて交換します。戸車は、動きが悪くなっていないか、また摩耗していないかチェックします。戸車が傷んでいる場合は、ホームセンターなどで購入できる新しいものと交換しましょう。
戸車の交換は、襖の下部にある溝に固定されているネジを外し、古い戸車を取り出して新しいものを取り付けるだけです。この作業も、大掃除の一環として行うことで、襖の動きを改善しつつ、普段見えない部分までしっかり掃除できます。
※3 戸車(とぐるま):襖の下部に取り付けられた小さな車輪
以上の3点を押さえることで、襖の建付けを適切に調整し、快適な住環境を整えることができます。年末の大掃除と合わせて行うことで、時間を効率的に使いながら、家全体をリフレッシュすることができるでしょう。
東京近郊にお住まいの方で、畳の補修や交換をお考えの場合も、この機会に併せて検討されることをおすすめします。畳と襖は和室の要素として密接な関係にあり、両方を整えることで、より快適な空間を作り出すことができます。
専門業者に依頼する場合も、大掃除のタイミングで行うことで、作業がスムーズに進みやすくなります。畳の状態チェックから見積もり、そして実際の作業まで、計画的に進めることができるでしょう。
襖の調整と畳の手入れを同時に行うことで、和の心地よさを存分に感じられる空間づくりが可能になります。年末の大掃除を機に、襖と畳のメンテナンスを行い、新年を気持ちよく迎える準備を整えましょう。