畳の補修・交換で失敗しない!東京近郊での正しい選び方と業者選びの完全ガイド
# 畳の補修・交換で失敗しない!東京近郊での正しい選び方
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ポイント1:畳の劣化サインを見逃さない
畳は天然素材でできているため、時間とともに必ず劣化します。補修のタイミングを逃すと、修復不可能な状態になってしまうこともあります。
まず注目すべきは**畳表(たたみおもて)※1**の色合いです。新しい畳は青々とした緑色をしていますが、日光が当たる場所では3~5年で黄色っぽく変色します。これは自然な変化ですが、色ムラが強くなったり、全体的に薄茶色になったりしたら交換時期が近いサインです。
次に、触って確認してください。畳の表面がざらざらしていたり、毛羽立っている状態は、繊維が傷んでいる証拠です。また、歩くときにふわふわしたり、逆にペタンコに沈み込む感覚がある場合は、内部の**芯材(しんざい)※2**が劣化している可能性があります。
さらに、縁(へり)部分の傷みも重要です。畳の縁は最も負荷がかかる部分なので、ほつれや破れが生じやすくなります。縁だけの補修で済むこともあるので、早めの対応がおすすめです。
カビやダニが発生している場合も要注意です。畳が湿った状態が続くと、見えない内部でカビが繁殖してしまいます。ジメジメとした臭いがする、または黒いシミが見えたら、交換を検討する時期です。
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ポイント2:補修・交換・購入の選択肢を理解する
畳のメンテナンスには、大きく3つの選択肢があります。それぞれの特徴を理解することで、最も適切な判断ができます。
**補修(部分交換)**は、畳表だけを新しくする方法です。ただし、畳の一部だけを取り替えることはできないため、対象となる複数の畳すべてを新しくします。費用は1枚あたり5,000~10,000円程度が東京近郊の相場です。費用を抑えたい、できるだけ環境への負荷を減らしたい方に向いています。ただし、畳床(ベース部分)が傷んでいる場合は対応できません。
**全体交換**は、畳全体を新しいものにする方法です。1枚あたり8,000~15,000円程度かかりますが、新しい畳の素材を自由に選べるメリットがあります。い草の質感にこだわりたい方、ペット対応の畳が欲しい方、さらには洋風インテリアに合わせた色選びをしたい方など、ニーズに応じた選択が可能です。
**購入(新規購入)**は、新しい畳を設置する場合の方法です。リフォームや新築時に該当します。この場合、施工業者選びが特に重要になります。
東京近郊には多くの畳職人がいますが、業者によって技術や提案内容が大きく異なります。複数社から見積もりを取ることを強くおすすめします。同じ条件での比較が重要です。
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ポイント3:東京近郊での業者選びと相談のコツ
畳の補修・交換は、職人の技術が直接品質に影響します。失敗しない業者選びのポイントをお伝えします。
まず、実績を確認しましょう。地元で長年営業している業者は、信頼度が高い傾向があります。ホームページやSNSで過去の施工例を確認できれば、なお良いです。写真では、施工前後の比較、使用材料の種類、完成後の仕上がりなどがわかります。
次に、見積もりの詳細さを見てください。単に「畳交換 5枚 50,000円」という記載ではなく、材料の種類(い草の産地、等級)、施工内容、廃棄物処理費用などが明記されているかを確認します。詳細な見積もりを提示する業者は、丁寧な仕事をする傾向があります。
また、相談時には遠慮なく質問してください。「い草とポリプロピレン※3の違いは何か」「ペットがいるので丈夫な材質は何か」「今の季節での施工期間はどのくらいか」など、疑問に丁寧に答えてくれるかどうかも、業者選びの重要な判断基準です。
さらに、アフターサービスも確認しておくと安心です。施工後に問題が生じた場合の対応体制があるかどうかで、長期的な満足度が変わります。
東京近郊では、競争が激しいため、質の高いサービスを比較的手頃な価格で受けられる地域です。焦らず、納得いくまで相談することをおすすめします。
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※1 畳表:畳の表面を覆う部分で、通常はい草で作られています
※2 芯材:畳の内部の土台となる部分で、わら、建材系素材などが使われます
※3 ポリプロピレン:プラスチック素材の一種で、耐久性や水への強さが特徴です
