# 東京近郊の畳補修・交換で失敗しない!職人が教える見極め方と業者選びの秘訣
# 畳職人が教える!東京近郊での畳補修・交換完全ガイド
## ポイント1:畳の補修と交換の見極め方
畳のメンテナンスには大きく分けて「補修」と「交換」の二つがあります。どちらを選ぶかは、畳の傷み具合によって決まります。
**補修で対応できる場合**は、表面のい草※1部分だけが傷んでいるケースです。例えば、日焼けで色が褪せている、歩く部分だけすり切れている、小さなほつれが生じている場合は、表面を張り替える「表替え」で十分です。表替えは交換と比べて費用が抑えられ、一般的に1枚あたり8,000~15,000円程度で対応できます。
一方、**交換が必要な場合**は、以下のような状態です。畳の下にある藁床※2がへこんでいる、全体的に湿気臭い、ダニやカビが発生している、あるいは10年以上交換していない場合です。このような状況では、補修では根本的な解決にならないため、新しい畳への交換をお勧めします。新しい畳の価格は1枚あたり20,000~40,000円程度が目安です。
東京近郊での選択では、年間を通じて湿度が高い環境であることを考慮しましょう。通風の悪い部屋の畳は、より早い段階で傷む傾向にあります。専門の職人に相談すれば、現在の状態を正確に診断してくれるので、迷った時は無料相談を活用することをお勧めします。
## ポイント2:信頼できる畳職人・業者の選び方
畳に関するトラブルを避けるため、信頼できる業者選びは非常に重要です。
**地域密着型の畳屋を選ぶメリット**は多くあります。東京近郊であれば、昔ながらの畳屋が近所にあるはずです。こうした業者は、地域の気候特性や施工事例を豊富に持っており、長年の経験に基づいた提案ができます。修理後のアフターサービスも充実していることが多いです。
業者を選ぶ際には、以下の点をチェックしましょう。第一に、見積もりを取るときに詳細な内訳が説明されるか確認します。「一式○○円」という曖昧な説明ではなく、表替えか新調か、い草の等級※3は何か、施工にかかる日数は何日かなど、具体的に説明してくれる業者が信頼できます。
第二に、複数業者から相見積もりを取りましょう。畳の相場は業者によって異なりますが、極端に安い提案には注意が必要です。低価格でも品質が伴わなければ、すぐにまた傷んでしまいます。
第三に、施工事例や口コミをネットで調べることも有効です。特にGoogleマップの評価やホームページの施工写真は、その業者の仕事の質を判断する材料になります。
## ポイント3:畳購入時の選択肢と予算の立て方
新しく畳を購入する際には、素材と予算のバランスを考える必要があります。
**い草畳とその他の素材の比較**を理解することは重要です。伝統的ない草畳は、香りが良く、吸湿性※4に優れており、肌触りが心地よいという特徴があります。一方、ダイケン※5などの樹脂製表や、和紙で作られた畳も存在します。これらは耐久性が高く、カビやダニが増殖しにくいという利点があります。東京近郊の湿度の高さを考えると、樹脂製や和紙製を検討する価値があります。
**予算の立て方**としては、一般的な6畳間で全面交換する場合、い草畳で120,000~240,000円程度が相場です。樹脂製であればやや高くなり、150,000~300,000円程度です。これに搬出・処分費用がかかる場合もあります。
長期的な視点で考えると、初期費用は高くても耐久性に優れた素材を選ぶことが、結果的に経済的であるケースも多いです。10年単位でのメンテナンス計画を立てて、業者に相談することで、最適な選択ができるでしょう。
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### 注釈
※1 い草:畳表に使われる天然素材。田んぼで栽培され、乾燥させたものを使用します
※2 藁床:畳の芯となる部分。わらを圧縮して作られています
※3 い草の等級:い草の質や太さなどで分類され、等級により価格が大きく異なります
※4 吸湿性:湿気を吸収する性質のこと
※5 ダイケン:建材メーカーの商品名で、樹脂製畳表の代表例です
