「江戸銭湯香り湯プロジェクト」を企画・運営しているKAZENOHITOの老沼さん(おいちゃん)からお声がけいただき、
2021年6月27日(日)
足立区の浴場組合に加盟している銭湯全店28軒にて、足立区初の試み!【いぐさ湯】を開催いたしました。
なぜ、【いぐさ湯】をやることになったのかというと・・・
とあるイベントで私たちがいぐさを配っていました。
そこにおいちゃんご夫婦もいらっしゃって、このいぐさは畳を作る際に廃棄処分になってしまう部分であること、しかし質の良い畳表なので香りもいいしいぐさの効能もちゃんと備わっている部分であること、そして最近、私たちはこのいぐさを自宅のお風呂に入れて楽しんでいるということを何気ない会話でしたことが始まりでした。
おいちゃんはご自身の事業KAZENOHITOで、前々から「江戸銭湯香り湯プロジェクト」という企画・運営をされていました。今までに台風被害に遭われた長野のりんご農家さんからりんごを買い取り、そのりんごで【りんご湯】を実施したり、銭湯の店頭でりんごを販売するなど、生産者さんに寄り添うイベントを開催されていました。
また、市場で働いていた実績があり、日本全国の農家さんのところへ出向き、野菜や果物など様々な農業を体験されています。現在は、足立区五反野にある古民家で生産者さんの思いを消費者に伝えながら野菜を販売する「野菜日和」を主に営んでおり、販売日には多くのファンがおいちゃん目利きの野菜を求め、すぐに完売になってしまうほど人気です。
そんなおいちゃんが、廃棄処分になるいぐさを見過ごすわけがありません(笑)
こうして、おいちゃんの「江戸銭湯香り湯プロジェクト」にいぐさが加わり、半年以上の準備期間を経て、先日の6月27日に無事に【いぐさ湯】を開催することができました。
【いぐさ湯】当日は、うちの主人もおいちゃんと一緒に五反野の若松湯さんへ。
実際に【いぐさ湯】に入ってみると、いぐさの香りがふわ〜っと広がり、とても気持ちよかったです。
いぐさに含まれているバニラや紅茶の成分のせいか、甘くて優しい香りがしました。
お風呂上がりも肌がスベスベした感じで、この梅雨時期にぴったりな爽やかな香り湯でした!!
そして、【いぐさ湯】を実施していただいた銭湯の店主さんからは、
・お風呂上がりの若者グループが身体を嗅ぎながら「(畳の)においがする!」とはしゃいでいました。
・年配の方たちが、脱衣所に飾ってあったいぐさの香りを楽しんで会話をしていました。
・年配の方が「いぐさ風呂なんて初めてだな!」と喜んでいました。
等々のお声をいただきました!!
SNSを使った事前告知が一切できない中でも、こうしてお客様に喜んでいただけたり、店主の皆様からも「いぐさ湯良かったよ」と言っていただけて、本当に嬉しかったです!!
本当は、香り湯プロジェクト初、足立区初の【いぐさ湯】として大々的にPRし、銭湯に普段なかなか行かない人たちに銭湯に来てもらえたら、銭湯の皆さんにもお客様にも喜んでいただけたのに・・・と残念でしかたありませんが、またいつか安心してPRできるようになったら、たくさんのお客様に銭湯で香り湯を楽しんでいただきたいと思います。
こんな素敵な企画に【いぐさ】を選んでくださったおいちゃん、おいちゃんの企画に賛同してくださり実施していただいた足立区28軒の銭湯の皆様、本当にお世話になりました。ありがとうございました。
そして、いつも安心安全ないぐさを育て立派な畳表に加工してくださる熊本県八代市のいぐさ農家・吉田さんファミリーなくしては、【いぐさ湯】は実現できませんでした。今回、いぐさをお風呂に入れるということで、国産はもちろんのこと質の良い畳表だけを厳選しました。ありがとうございました。
また、熊本県いぐさ・畳表活性化連絡協議会の皆様にもご協力いただき、パンフレットを送っていただきました。ありがとうございました。
小川畳店でも、この【いぐさ湯】のためにチラシを作成し、参加銭湯全店とKAZENOHITOに置かせていただいております。本当にありがとうございます。
この【いぐさ湯】が、来年も足立区の銭湯で開催できるといいな・・・と私は密かに思っています( ´ ▽ ` )